インチョン2014アジアパラ競技大会で金メダルを獲得したウィルチェアーラグビー日本代表
(撮影:吉村もと)
(撮影:吉村もと)
セブンズ日本代表の男子が優勝、女子が準優勝したアジア競技大会に続き、韓国・仁川でアジアパラ競技大会が開催されている。パラリンピック競技のウィルチェアーラグビー(車いすによるラグビー)は10月22日、ロンドンパラリンピック4位の日本(世界ランキング4位)が決勝で韓国(世界ランキング24位)を60-40で下し、金メダルに輝いた。
アジアパラ競技大会は2度目の開催だが、ウィルチェアーラグビーは今回から実施されている。初代アジア王者を決めた今大会には4か国が出場。3位はマレーシア、4位はインドネシアだった。
8月の世界選手権(デンマーク)で4位だったウィルチェアーラグビー日本代表は、今大会でアジアナンバーワンの力を示し、総当たり2巡の予選で6勝0敗と、他国を圧倒した。
決勝では、池崎大輔や和知拓海(ともに北海道ビッグディッパーズ)らのゴール成功で優位に立つと、安定した試合運びで、最後まで地元・韓国を寄せつけなかった。その後も、じわりじわりと点差を広げて勝利した。
若手強化に取り組んだ遠征になった。キャプテンの若山英史(横濱義塾)は「多くの若手選手に出場機会があったことで実戦経験を重ねられたし、若手とベテランが融合したライン、そして、若手だけのラインも試したりできていい経験になった」と話した。バイスキャプテンの庄子健(ライズ)は「自分でひっぱっていく意識が芽生えたし、それによって自分も成長できた」と笑顔で語った。
なお、リオ予選となるアジア・オセアニアゾーン選手権は、来年10月に千葉ポートアリーナで開催される予定だ。
(取材・文/瀬長あすか)
バイスキャプテンとしてチームを牽引した庄子健(撮影:吉村もと)