日本とＷ杯で対戦する南ア　欧州遠征に５人のニューフェイス

　来年のラグビーワールドカップで日本代表と初めて対戦する南アフリカ代表は、11月の欧州遠征で5人のニューフェイスに“スプリングボックスカルチャー”を叩きこむ。南アラグビー協会は27日、ツアーメンバー36名を発表。春の東京でダイナミックな走りを披露したセブンズスターのシアベロ・セナトラが15人制の国際ステージでも輝くチャンスを与えられ、彼とともにウェスタン・プロヴィンスのカリーカップ（国内最高峰大会）優勝に貢献したFL/NO8ニザム・カーも初選出された。さらに、カリーカップ準優勝のゴールデン・ライオンズから、スクラムの評価が高いPRジュリアン・レデリングハイスとHOロビー・クッツィエ、そしてバックローワーながら今季カリーカップで最多トライゲッターになったヤコ・クリールも初キャップ獲得を目指す。

　また、今年のラグビーチャンピオンシップ（南半球4か国対抗戦）のメンバーから外れていたSOヨハン・フーセンが代表復帰。キック力を武器に2012年に20歳で代表デビューしたものの、テストマッチ5試合でなかなか結果を出せなかったが、今年からフランスのラシン・メトロに移籍して心技体を磨いており、FBをカバーできるようになったのもハイネケ・メイヤー ヘッドコーチへのアピールとなった。スプリングボックスの10番争いでは最年少（20歳）のハンドレ・ポラードが先頭を走るが、経験豊富なモルネ・ステインとパット・ランビーも存在感を示したいところだ。

　今月、ラグビー界のトップに君臨するニュージーランド代表の連続不敗記録を「22」で止めた南ア代表。11月8日から始まる北半球でのテストマッチでは、2014欧州王者のアイルランド、来年のワールドカップ開催国であるイングランド、そして同大会で新たな歴史を作ろうと燃えているイタリア、ウェールズと対戦する。

　なお、日本のトップリーグチームに所属するFL/NO8スカルク・バーガー（サントリー）とCTB/WTBのJP・ピーターセン（パナソニック）、ヨーロッパを拠点とするPRガースロ・スティアンカンプ（トゥールーズ）、LOバッキース・ボタ（トゥーロン）、SOモルネ・ステイン（スタッド・フランセ）、SO/FBヨハン・フーセン（ラシン・メトロ）、WTBブライアン・ハバナ（トゥーロン）、そしてSHルアン・ピナール（アルスター）の8人は、ウインドウマンス期間後のそれぞれのクラブゲームに備えるため、11月29日にカーディフでおこなわれるウェールズ戦の前に代表チームを離れる予定。


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ヤニー・デュプレッシー（シャークス）、テンダイ・ムタワリラ（シャークス）、ガースロ・スティアンカンプ（トゥールーズ：フランス）、コーニー・ウーストハイゼン（FSチーターズ）、トレヴァー・ニャカニ（FSチーターズ）、ジュリアン・レデリングハイス（ゴールデン・ライオンズ）

【HO】
ビスマルク・デュプレッシー（シャークス）、アドリアーン・ストラウス（チーターズ）、ロビー・クッツィエ（ゴールデン・ライオンズ）

【LO】
ヴィクター・マットフィールド（ブルーブルズ）、バッキース・ボタ（トゥーロン：フランス）、エベン・エツベス（ウェスタン・プロヴィンス）、ルーダヴェイク・デヤガー（FSチーターズ）

【FL/NO8】
スカルク・バーガー（サントリー：日本）、マルセル・クッツィエ（シャークス）、デュアン・フェルミューレン（ウェスタン・プロヴィンス）、テボホ“オウパ”・モホジェ（FSチーターズ）、ワーレン・ホワイトリー（ゴールデン・ライオンズ）、ヤコ・クリール（ゴールデン・ライオンズ）、ニザム・カー（ウェスタン・プロヴィンス）

【SH】
ルアン・ピナール（アルスター：アイルランド）、フランソワ・ホーハート（ブルーブルズ）、コーバス・レイナー（シャークス）

【SO】
モルネ・ステイン（スタッド・フランセ：フランス）、ハンドレ・ポラード（ブルーブルズ）

【SO/FB】
パトリック・ランビー（シャークス）、ヨハン・フーセン（ラシン・メトロ：フランス）

【CTB】
ジャン・デヴィリアーズ（主将／ウェスタン・プロヴィンス）、ヤン・サーフォンテイン（ブルーブルズ）

【CTB/WTB】
JP・ピーターセン（パナソニック：日本）、ダミアン・デアリエンデ （ウェスタン・プロヴィンス）

【WTB】
ブライアン・ハバナ（トゥーロン：フランス）、ルワジ・ンヴォヴォ（シャークス）、コーナル・ヘンドリクス（FSチーターズ）、シアベロ・セナトラ（ウェスタン・プロヴィンス）

【FB/WTB】
ヴィリー・ルルー（FSチーターズ）