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神戸製鋼のクッツェーHC、南ア代表の新しい指揮官候補に急浮上

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南アフリカ代表の新ヘッドコーチ就任が噂されるアリスター・クッツェー氏(写真中央)
(Photo: Getty Images)


 日本ラグビー協会は25日に理事会を開き、4年後に自国開催ワールドカップを控える日本代表の新しい指揮官候補が数名に絞られたことを明らかにした。国際経験がある外国人を軸に人選は進められ、昨季トップリーグ王者であるパナソニック ワイルドナイツのロビー・ディーンズ監督などがリスト入りしていると思われる。各候補と交渉して、12月17日におこなわれる理事会での承認をめざし、年内には次の監督(ヘッドコーチ)が決まりそうだ。

 国民を失望させたイングランド代表の新ヘッドコーチ(HC)にはジャパンを強くして評価を高めたエディー・ジョーンズ氏が就任するなど、各国で新たな動きが出てきている。そして、苦い経験をした南アフリカ代表(スプリングボックス)も体制を変えるかもしれない。

 今年のワールドカップ初戦で格下と思っていた日本代表に32-34という屈辱的な敗北を喫したスプリングボックスは、そこから立ち直って同大会で準決勝進出を果たしたものの、ライバルのニュージーランド代表に18-20で惜敗し、2大会ぶりの優勝を逃した。今年8月には南半球4か国対抗戦でアルゼンチン代表に初めて敗れており、3か月間で国民に3度謝罪したハイネケ・メイヤーHCは窮地に追い込まれていた。

 しかし、ワールドカップが始まる前から南ア協会はメイヤーHCと契約延長で合意していたと報じられ、選手のなかには続投を望む声もあったため、情熱的なこの指導者が2019年ワールドカップでもスプリングボックスを指揮するのではないかと予想する人もいる。

 だが、改革を求める声も強く、彼はいまの仕事を失うかもしれない。多くの南アメディアは25日、来月の理事会後には新しい指揮官が発表される可能性が高くなったと報じた。

 南アのラグビー専門サイト『RUGBY365』が次のスプリングボックスHCには誰がふさわしいかアンケートをとった結果、最も人気が高かったのはエディー・ジョーンズ氏だった。日本を去ることを決め、ストーマーズと3年契約を結んでいた彼がそのまま南アに残ってスプリングボックスを再生させてくれると信じていたファンは多かったが、ジョーンズ氏はイングランドに飛んで行ってしまった。
 それ以外では、スーパーラグビーで南アチームのHCを務めた経験を持つ、ニュージーランド人のジョン・プラムトゥリー氏とジョン・ミッチェル氏が有力候補として名前が挙がり、過去20年間で南ア代表HCとして最高勝率(71%)を残したニック・マレット氏や、ゴールデン・ライオンズを4年ぶりの国内王者に導いたヨハン・アッカルマンHCを推す声もある。

 が、最近になって急浮上してきたのは、現在、神戸製鋼コベルコスティーラーズにコミットしているアリスター・クッツェーHCだ。今季から神戸製鋼に加わる前はストーマーズで6年間指揮を執り、南アの年間最優秀コーチ賞を受賞したことがあるクッツェー氏。南ア代表でアシスタントコーチの経験もあり、2007年ワールドカップでは優勝に貢献するなど、その指導力は高く評価されている。さらに彼はカラード(非白人)であるため、2011年ワールドカップで南ア代表を率いたピーター・デヴィリアーズ氏以来、2人目となる黒人のスプリングボックスHC誕生を願う人々が推す人物だ。
 南アメディアによれば、クッツェー氏は南ア代表ヘッドコーチとしてのオファーがあった場合は神戸製鋼との契約を解除できることになっており、就任にはそれほどハードルは多くないとみられている。

 一方、スプリングボックスにすべてを捧げたいと続投に意欲的なメイヤー氏だが、『RUGBY 365』によれば、地方協会の大半が不支持とみられ、厳しい状況になった。メイヤー体制継続か、それとも新ヘッドコーチ誕生か。南アの注目の理事会は12月11日におこなわれる予定。

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