ハリケーンズのコーチ時代。左がイエレミア氏で、右はサンウルブズHCとなったハメット氏
(Photo: Getty Images)
かつてサントリーサンゴリアスでプレーした元オールブラックスCTBのアラマ・イエレミア氏(45歳)が、サモア代表のヘッドコーチに就任することが明らかになった。23日、『TVNZ』など複数のニュージーランドメディアが報じた。
過去4年間サモア代表を指揮してきたスティーブン・ベサム氏が、今年のワールドカップでプールステージ敗退後に退任しており、同代表チームのアシスタントコーチだったイエレミア氏が昇格することとなった。
イエレミア氏はサモアの首都アピア出身で、サモア代表として5キャップを持つ。当時は他国での代表歴があっても別の国の代表になることができた時代で、ニュージーランドのウェリントンで活躍していた1994年にオールブラックス入りを果たし、ワールドカップ2大会を含むテストマッチ30試合でニュージーランド代表としてプレーした。
ジャパンラグビートップリーグ元年にベストフィフティーンに選出された彼は、選手として引退したあと、サントリーやウェリントンでコーチとしてのキャリアを重ね、古巣のハリケーンズではマーク・ハメット ヘッドコーチ(サンウルブズの初代ヘッドコーチに就任)を3年間支えてきた。2014年からはサモア代表のスタッフとなり、複数チームでのアシスタントコーチ歴は約10年。
ワールドカップで2回、準々決勝進出を果たしたことがあるサモア代表だが、2015年大会では日本代表にも敗れて1勝3敗(プールB 4位)でベスト8入りならず、2019年日本大会は自動出場権を逃してオセアニア予選から参加することが決まっている。
イエレミア新ヘッドコーチは、「サモアラグビーの課題について現実的に向き合う。サモアラグビー界に新しい風を持ち込み、変化の一部になることに興奮している。チームにプライドを取り戻したい」と意気込みを語った。