優勝後に“ハカ”を披露するU20ニュージーランド代表の選手たち
(Photo: World Rugby, Roberto Bregani/Fotosportit)
(Photo: World Rugby, Roberto Bregani/Fotosportit)
ニュージーランドの20歳以下代表が、4年ぶりにジュニア最高峰大会の王座を奪還した。イタリアで開催されてきた「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2015」は、大会最終日の6月20日にクレモーナで決勝戦がおこなわれ、U20ニュージーランド代表が3連覇をめざした前王者のU20イングランド代表を21-16で下し、優勝。ジュニアワールドチャンピオンシップ(旧大会名)から数え、2011年大会以来、5回目の栄冠獲得となった。
先制トライを奪われたニュージーランドだったが、PGで3点を取り返したあとの前半25分、負傷した12番に代わって入ったばかりのヴィンス・タヴァエアソが22メートルライン外から力強く突破して右隅に飛び込み、2点差とした。36分にPGを決めて逆転し、11-10で折り返す。
45分(後半5分)には、スーパーラグビーのブルーズでもプレーしたNO8アキラ・イオアネがパワフルにインゴールに突っ込み、リードを拡大。その後、イングランドはショットを2本決めて18-16と追い上げたものの、後半はニュージーランドの堅守を崩せず、結局、57分にもPGを追加したベイビーブラックスが逃げ切った。
残留・降格がかかる11・12位決定戦は、開催国イタリアが20-19でサモアに逆転勝利している。
U20イタリア代表は6点を追う73分、敵陣深くでのラインアウトからモールで押してペナルティトライを獲得し、コンバージョン成功で逆転した。のこり時間でU20サモア代表が猛攻に転じ、イタリアはゴールラインを背にしたが、必死に守った。そして、時計が80分になる数秒前、サモアはハーフウェイ付近ほぼ中央でPGチャンスを得たが、ショットは外れ、イタリアに歓喜の瞬間が訪れた。
イタリアは最高峰グループの「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ」に残留が決定。最下位のサモアは、下部大会の「ワールドラグビー U20トロフィー」に降格となる。そして、同大会で今年優勝したジョージア(グルジア)が来年はU20チャンピオンシップに昇格だ。
<ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2015 最終順位決定戦>
▼決勝
・ニュージーランド 21-16 イングランド
▼3・4位決定戦
・南アフリカ 31-18 フランス
▼5・6位決定戦
・オーストラリア 28-23 ウェールズ
▼7・8位決定戦
・アイルランド 17-9 スコットランド
▼9・10位決定戦
・アルゼンチン 38-21 日本
▼11・12位決定戦
・イタリア 20- 19 サモア
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